


大学受験対策として
源氏物語の漫画を読むなら、
『あさきゆめみし』がおすすめです。
源氏物語を漫画化した作品は
たくさんありますが、
その中でも『あさきゆめみし』は最も有名で、
人気があります。
漫画『ドラゴン桜』でも受験生が読むべきとして
推奨されており、
受験対策として高校生によく読まれています。
以前、「林修の今でしょ!講座」でも
東大生が選ぶ勉強になると思う漫画の
第3位に『あさきゆめみし』がランクインしていました。



この記事では、
なぜ受験には『あさきゆめみし』が
おすすめなのかを解説します。
・受験対策に『あさきゆめみし』がおすすめされる理由
・小学生におすすめの源氏物語の漫画
・源氏物語の漫画一覧
・なぜ大学受験で源氏物語を読むべきなのか
大学受験対策「源氏物語」漫画は「あさきゆめみし」がおすすめ



『あさきゆめみし』がおすすめできる理由は、4つあげられます。
理由1:わかりやすいし面白い
『あさきゆめみし』は、
源氏物語を全く知らない人にも
わかりやすく描かれています。
会話文や心の声を中心として物語が進行していく
のでストレスなく読みすすめられます。
人物関係や状況設定も、
巧みにコマの中に入れ込んであるので、
漫画を読むうちに自然と頭の中に
入ってくるようになっています。



さらに、登場人物の感情は、
原作よりも誇張されているところが多く、
読者はキャラクターに感情移入して
『源氏物語』の世界に夢中になっていくのです。



受験対策のつもりで『あさきゆめみし』を
読み始めたとしても、読み進めるにつれて
個性豊かな登場人物に心奪われていくことでしょう。
理由2:原作に忠実
『あさきゆめみし』のストーリーは、
源氏物語の原作にかなり忠実です。



原作に人物描写や背景描写が
書いてある場合は、
その描写も忠実に漫画化しています。
もちろん、
漫画として面白く読めるように、
誇張している箇所や、創作しているシーンも
あるということは忘れてはいけません。
しかし、ストーリーはかなり原作に添って描かれています。



『あさきゆめみし』を全て読むことで
源氏物語のあらすじを把握することができます。
理由3:宇治十帖もバッチリ
『あさきゆめみし』では、光源氏の死後の物語
「宇治十帖」も漫画化されています。
他の『源氏物語』漫画化作品は、
光源氏が主人公となる「桐壺」~「幻」
までしか描かれていないことも多いのです。
『あさきゆめみし』はしっかり「宇治十帖」
まで描かれているので、『源氏物語』の
全体像を把握することができます。
※ただし、「竹河」の巻のエピソードは
省略されています。
「宇治十帖」は『あさきゆめみし 新装版』の
6巻と7巻に収録されています。
理由4:イラストが可愛い
『あさきゆめみし』の作者
大和和紀さんのイラストは、
とても可愛らしいですし、登場人物の魅力が
よく引き出されています。
これぞ少女漫画!という雰囲気で、
登場人物は瞳がキラキラしています。


こういうイラストが好きかどうかは
個人の好みによりますが、
私は漫画化された源氏物語の中では
『あさきゆめみし』の絵が一番可愛いと思います。



ちなみに、『あさきゆめみし』は、
新装版・文庫版・完全版などいくつか
種類があります。
それぞれの特徴は、
こちらの記事で解説しました✨


『あさきゆめみし』と原作との違いは、
こちらの記事で詳しく解説しています。
参考にしてくださいね😊


小学生が読める源氏物語の漫画 おすすめを紹介!



小学生にも『あさきゆめみし』はおすすめ
小学生でも『あさきゆめみし』を
読んだという方はたくさんいます!
ほとんど平易な日本語で書かれていますし、
難しい漢字にはフリガナがふってあるので、
小学生3~4年生くらいになれば読める人も多いと思います。



言葉が全て理解できなくても、
なんとなくの雰囲気で楽しめます。
キスシーンや抱き合っているシーンなど
性的な描写もあるにはありますが、
ティーンズラブ漫画と比べたらすごくライトです。
ただし、『あさきゆめみし』は長いので
挫折してしまう子もいるかも知れません…。
学研『まんがで読む 源氏物語』も人気
最初から長い漫画を読むのが不安な場合は、
まず源氏物語を1冊にぎゅっとまとめた
学研の『まんがで読む 源氏物語』がおすすめです。


要点を抑えつつ、絵も可愛くて、
分かり易い内容となっています。
ところどころに言葉の解説もあります。
男女の関係もサラっとしているので、
小学生に読ませても安心です。
ただし、
光源氏が主人公の部分だけが
漫画化されており、
薫の物語(宇治十帖)は収録されていません。
こちらの漫画を読んで、『源氏物語』に
興味を持てたなら、
『あさきゆめみし』で宇治十帖も含め
より詳しく『源氏物語』のストーリーを学ぶとよいでしょう。


その他「源氏物語」の漫画の紹介



『あさきゆめみし』以外の
源氏物語の漫画化作品を4つ紹介しますね!
よくわかる源氏物語 【マンガと図解で身につく】
『よくわかる源氏物語 【マンガと図解で身につく】』は、
『源氏物語』全54帖のストーリーが簡潔な漫画に
まとめられています。



さらに文章による解説
(巻ごとのあらすじと登場人物の紹介)
がついています。
これ1冊で、『源氏物語』54帖すべての
内容をざっくり把握することができます。



さらに、
平安貴族の文化も解説されているので
大学受験に必要な古典常識の習得にも役立ちます。
漫画で『源氏物語』をイメージ化しつつ、
文章でしっかり知識をつけられる良本です。
『よくわかる源氏物語』は、
東京大学大学院教授が監修・執筆をしており、
他にも有名な大学の准教授が執筆に
携わっているため、内容がすごく充実しています!
大掴源氏物語 まろ、ん?
『大掴源氏物語 まろ、ん?』は、
一帖8コマで全54帖が漫画化されており、
『源氏物語』のあらすじをざっくりつかむことができます。
最大の特徴は、主人公の光源氏の顔が栗で、
ゆるキャラとして描かれているところです。
漫画の吹き出しの中の文章はかなり長いのですが、
ゆるキャラのおかげで肩ひじ張らず、ゆる~く
『源氏物語』の大まかなあらすじを学ぶことができます。
牧美也子『源氏物語』
牧美也子氏の漫画『源氏物語』は、
オリジナルのシーンが多いですが、
その分面白く読み進めることができます。
『あさきゆめみし』より性的な描写が強い
ので大人向けの漫画です。
イラストも、可愛い系ではなく、
クールでカッコいい感じですね。


Amazonで冒頭部分を試し読みできるので、
見てみてください。
(ブラウザ版のAmazonから試し読みできます)
牧美也子さんのイラストが好き!
大人な『源氏物語』が読みたい!
という人におすすめです。
ただし、文庫版は「藤裏葉」の巻までで
終わっているため、『源氏物語』全体の
ストーリーを摑むことはできません。
江川達也『源氏物語』
江川達也氏の『源氏物語』は、
原文の古文が併記してあるのが良いです。
ただ、性描写が非常に強いため、
大人の源氏物語です。
牧美也子氏の源氏物語よりさらに大人向けです。
気になる方は、Amazonで冒頭部分を
試し読みしてみてください。
(ブラウザ版のAmazonから試し読みできます)
間違っても小学生には読ませられません。
18歳以上を推奨します。
「紅葉賀」までで打ち切りになって
しまっているので、『源氏物語』全体の
ストーリーを把握できません。
大学受験 なぜ源氏物語を読むべきなのか



大学受験対策として、源氏物語のあらすじを
把握しておくことが推奨されています。
なぜなら、
大学の入試問題において『源氏物語』は
とても出題頻度が高いからです。



源氏物語は主語や状況がわかりにくく、
敬語も多く、難解な文章となっているため、
受験生の間で得点差がつきやすいのです。
あらかじめ
源氏物語のストーリーを知っていれば
出題された原文中に意味がわからない箇所が
あったとしても、なんとなく内容が
分かる可能性が高まります。


