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撫子
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30代後半の主婦。
高校生の頃から源氏物語に興味を持ち始めました。大学では源氏物語を研究し、日本語日本文学科を首席卒業しました。
30代になり、源氏物語を改めて学びなおしています。
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源氏物語「玉鬘」に見られる長谷寺の記述を紹介!二本の杉の写真も。紫式部は初瀬詣をしたのか?枕草子の内容も解説。

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源氏物語「玉鬘」に見られる長谷寺の記述を紹介。二本の杉の写真も。紫式部は初瀬詣でをしたのか?枕草子の記述も解説。

源氏物語 初心者
奈良の長谷寺は『源氏物語』ゆかりのお寺だって聞いたよ!どんな関係があるの?


奈良県桜井市初瀬にある
真言宗の寺院・長谷寺

奈良県の寺院 長谷寺
奈良県の寺院 長谷寺

長谷寺の歴史は古く、
創建は奈良時代と推定されています。

平安時代には観音信仰が盛んになるとともに、
貴族たちの初瀬詣で(長谷寺参詣)が流行しました。

筆者
『源氏物語』にも長谷寺が登場するんだよ。


この記事では、『源氏物語』の「玉鬘」の巻
見られる長谷寺の記述を解説するとともに、
実際に行って撮影した現地写真を紹介いたします。

長い記事となりましたので、
以下のタップできる目次から
読みたい箇所を選んでお読みください✨

目次

源氏物語「玉鬘」に見られる長谷寺の記述

まず、『源氏物語』の中で
長谷寺がどのような形で登場するのか紹介しますね。

長谷寺が出てくるのは、
『源氏物語』の「玉鬘」の巻。

玉鬘は母・夕顔との再会を祈願するために
初瀬詣で(長谷寺参詣)をするのです。

玉鬘って誰?

玉鬘は、光源氏のかつての恋人・夕顔が、
昔、頭中将との間にもうけた娘。
筑紫に住んでいたが、上京し、
母親を探していました。
玉鬘は長谷寺近くの椿市で
かつて夕顔の女房だった右近
(今は光源氏の女房)と再会し、
母・夕顔が亡くなったことを知ります。
玉鬘は光源氏の養女となり、
多くの貴公子から求婚を受けるのでした。

「玉鬘」の巻で、長谷寺は次のように言われています。

【原文】
仏の御なかには、初瀬なむ、日の本のうちには、あらたなる験現したまふと、唐土にだに聞こえあむなり。

【現代語訳】
仏様の中では、初瀬観音が、日本の中でも霊験あらたかでいらっしゃると、中国でも評判になっているといいます。

『源氏物語』【玉鬘】の巻より引用

平安時代の貴族の間で、
長谷寺の観音様は非常に霊験が強いとして
強い信仰を集めていたことがわかります。
その評判はなんと、中国にも届いていたようです。

玉鬘や右近たちは椿市で再会した後に
長谷寺の御堂で、玉鬘の幸せな将来を祈願します。

その様子はかなり具体的に描写されており、
当時の長谷寺を想像する貴重な資料となっています。

長谷寺の二本の杉を訪ねて

右近の詠んだ「二本の杉」の和歌

『源氏物語』の「玉鬘」の巻で、
右近が詠む和歌に二本の杉(ふたもとのすぎ
という言葉が登場します。

この「二本の杉」は
現在でも長谷寺の境内に残っており
平安時代の当時に思いを馳せることができます。

筆者
和歌の内容について詳しく説明しますね!


玉鬘と右近は夜通し
長谷寺の御堂で祈願をした後で、
御堂が見下ろせる僧坊に入って
語り合います。

右近は、玉鬘に対して次のような和歌を詠みました。

二本の 杉のたちどを 尋ねずは  
古川野辺に 君を見ましや

【現代語訳】
二本の杉の立っているこの長谷寺に参詣しなかったら
古い川の近くで姫君に再会できたでしょうか

どうやら当時、
長谷寺というと二本の杉が
たっていることで有名だったようですね。

古今和歌集にも二本の杉を詠んだ和歌が存在します。
「初瀬川 古川の辺に 二本ある杉 年を経て またもあひ見む 二本ある杉」
(古今集雑体歌、旋頭歌、一〇〇九、読人しらず)
「初瀬川の古い川の畔にある二本杉。何年か後に逢おう、二本ある杉のところで」
右近の和歌はこの旋頭歌を踏まえて詠まれています。

源氏物語 初心者
二本の杉は、長谷寺のシンボルだったんだね。

実際に「二本の杉」を見てきた

さて、実際に長谷寺を訪問してみますと、
根元がつながった二本の杉が存在していました。

長谷寺 二本の杉
長谷寺 二本の杉

杉の根本が見事につながっており、
自然のパワーを感じます。

筆者
根本が一つにつながっていた木から連想して、「離れ離れになっても私たちはつながっている」との思いが湧きあがり、再会の象徴して歌われていたのでしょう。


『源氏物語』の玉鬘の物語を解説する
パネルも設置されています。

長谷寺 二本の杉の根元に設置されたパネル
長谷寺 二本の杉の根元に設置されたパネル

幹の太さはそれほどでもないのですが、
見上げてみると、とても高い杉の木で、
全体が画像に収まりきりません。

長谷寺 二本の杉
長谷寺 二本の杉

杉の木の寿命は、平均500年と言われていますが、
屋久島の杉の木などは樹齢2000年を超えるものも
発見されています。

長谷寺の二本の杉が平安時代から立っているとすると、
1000年は生きていることになりますね。

源氏物語 初心者
二本の杉は、お寺の境内のどのへんにあるの?


長谷寺の二本の杉は、
登廊の途中で右の小路に入って行った先に
ひっそりと立っています。

長谷寺 二本の杉の場所
長谷寺 二本の杉の場所
引用:長谷寺公式HP

本当にひっそりとした穴場スポットなので
事前に地図を確認していかないと、見落としてしまいます。
注意してくださいね。

長谷寺の登廊
この途中で右に曲がる小路があり、その先に二本の杉がある
長谷寺の登廊
この途中で右に曲がる小路があり、その先に二本の杉がある

近くには「玉鬘神社」がひっそりと

玉鬘神社の祭神は、玉鬘姫命

長谷寺のすぐ近くには、「玉鬘神社」があります。

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