


匂宮(におうのみや/におうみや)は、
光源氏の孫で、『源氏物語』第三部の
主要な登場人物の一人です。
薫とともに、宇治の姉妹を巡って
恋物語を繰り広げます。



『源氏物語』最後のヒロイン、浮舟は
匂宮のことを本気で愛してしまい、
薫との三角関係が深刻化します。
匂宮と薫と浮舟の三角関係よる
頽廃的な雰囲気の中、
『源氏物語』は終焉へと近づいていくのです。
この記事では、匂宮がどのような男なのか
詳しくわかりやすく解説します。
相関図、性格、容姿、
年齢、身分などを
詳しく解説しています。
その他、
・薫、浮舟との三角関係
・匂宮は誰の子か
・匂宮は東宮になったか
・エピソード一覧
についても記載しています。
下記の目次をタップして、
読みたいところからお読みください😊
※宇治十帖のあらすじは、
以下の記事で解説しています。


匂宮ってどんな人?系図や性格、容姿を解説。
ここでは、匂宮の
- 相関図(系図)
- 性格
- 容姿
- 年齢
- 身分
について解説していきます。
匂宮の相関図(系図)


※タップすると拡大します。
<登場人物>
匂宮:薫の友人でありライバル。
今上帝の第三皇子。
明石の中宮の産んだ子であり、
光源氏の孫である。
薫:第三部の主人公
表向きは光源氏と女三の宮の子。
匂宮の叔父にあたるが
匂宮とは同年代である。
本当は、柏木と女三の宮が密通して
産まれた子。
大君:宇治八の宮の長女。
思慮深く気高い女性。
薫に思いを寄せられるが、拒否を貫く。
26歳で死去。
中君:宇治八の宮の二女。
可愛らしい雰囲気の女性。
匂宮の妻となり、男子を出産する。
薫からも恋い慕われる。
浮舟:宇治八の宮の三女。
大君、中君の異母妹。
亡き大君に顔がそっくり。
薫と匂宮、2人の貴公子に愛される。
宇治八の宮:
桐壺院の第八皇子であり、
光源氏の弟。
大君、中君、浮舟の父親。
六の君:
夕霧と妾・藤典侍の娘。
子のない落葉の宮の養女となる。
匂宮の正妻。
女一の宮:匂宮の姉。
美しく気品のある人で、
薫の憧れの女性。
匂宮も姉を慕っており、
恋に近い感情を抱いている。
宮の君:蜻蛉の宮の娘。
宇治三姉妹の従姉妹あたる。
「蜻蛉」巻で
匂宮と薫から思いをかけられる。
明石の中宮:匂宮の母。
光源氏と明石の君の子。
今上帝の后である。
匂宮の遊び歩きを咎める。
匂宮は、
明石の中宮と今上帝の間に生まれた
三番目の皇子で、物語中では
「三の宮」「宮」「兵部卿宮」などと
呼ばれています。
光源氏の妻であった紫の上は、生前、
幼い匂宮を本当の孫のように
深く愛していました。








目前には亡き紫の上が大切にしていた桜の木。
「源氏物語図屏風 幻」梶田半古 明治時代
匂宮と薫は同じ六条院で生まれ育ったために
兄弟のように仲が良いですが、一方で
匂宮は薫にライバル心を抱いて、
音楽の遊びなどで競い合っていました。



薫が生まれつき身体から良い香りがするのに
対抗して、匂宮はいつもお香を衣服に
焚きしめて良い匂いを漂わせていたので、
「匂う兵部卿宮」と呼ばれるようになりました。
宇治で美しい姉妹を見つけた薫は、
二人の関係性の深さから、
親友である匂宮に情報共有をします。
そこから、宇治の姉妹をめぐる
二人の貴公子の恋物語が始まるのです。




性格
匂宮の性格を簡潔に表現すると、
- 女好きである
- 理想が高い
- 感情的で涙もろい
- 一途な一面もある
- 大胆かつ性急
です。
原文を引用しつつ、具体的に匂宮の性格を
説明していきます。
色好み・女好きである
匂宮は、祖父・光源氏の血をひいており、
非常に女好きです。
若くてきれいな女房を見ると
放っておけない性格で、
多くの女性のもとに通っています。
【原文】
『源氏物語』「浮舟」巻より引用
さぶらふ人
の中
にも、はかなうものをものたまひ触
れむと思
し立
ちぬる限
りは、あるまじき里
まで尋
ねさせたまふ御
さまよからぬ御本性
なるに、
【現代語訳】
仕えている女房の中でも、ちょっと会話をなさって男女の関係を持とうとお思いになった女にはすべて、身分柄あってはならないことだが、実家までお尋ねになるご体裁の良くないご性格なので、
気に入った女房がいると、実家まで忍んで行って
関係を持ってしまいます。



浮舟が失踪した際には、さすがの匂宮も
数か月は大人しくなりましたが、
宮の君という宇治の姉妹の従姉妹
が宮中に出仕するとまた色好みが復活しています。
薫は、このように色好みな性格の匂宮のことを、
「宿木」巻において
「花心におはする宮」と言っています。
ここでいう「花心」とは、
はなやかなものに心惹かれる浮気な心を
指しているのでしょう。
理想が高い
匂宮は好色者で愛人は多いですが、
結婚相手となると、とても理想が高いです。
幼い頃から養祖母・紫の上に愛され、
姉・女一の宮と接してきた匂宮は、
奥ゆかしい美女を見慣れていて、
そのへんのちょっとした美人では
満足できないのです。
【原文】
『源氏物語』「匂宮」巻より引用
宮は、さまざまに、をかしうもありぬべきわたりをばのたまひ寄りて、人の御けはひ、ありさまをもけしきとりたまふ。わざと御心につけて思す方は、ことになかりけり。
【現代語訳】
匂宮は、あちらこちら、興味の惹かれそうな所にはお言葉をお掛けになって、相手の女性のお人柄やご様子を細かく観察なさる。(しかし、)とりわけご熱心にお思いになる女性は、いないのであった。
匂宮は、冷泉院の女一の宮や、
宮の御方(真木柱と故・蛍兵部卿宮の娘)
などを理想に近い女性と思い
強い興味を持っていましたが、
なかなかその希望がかなわず
女遊びを繰り返します。
しかし、運命の女性は見つかりません。
匂宮は薫に対して、自身の好色を
「気に入った人が見つかるまでのこと」
だと言い訳しています。






結局のところ、頭中将は
宇治の中君を妻とし、その後に
六の君(夕霧の娘)を正妻としています。
どちらも非の打ち所がない美女です。
感情的になりやすく涙もろい
匂宮は、気に入った女性に対しては
深い愛情を見せています。
【原文】
『源氏物語』「浮舟」巻より引用
女
、いとさまよう心
にくき人
を見
ならひたるに、時
の間
も見
ざらむに死
ぬべしと思
し焦
がるる人
を、「心
ざし深
しとは、かかるを言
ふにやあらむ」と思
ひ知
らるる
【現代語訳】
浮舟は、少しも隙がなく冷静な人(薫)を見慣れていたので、束の間でも逢わないでいると死んでしまいそうだと恋い焦がれている匂宮を、「愛情が深いとは、このような方を言うのかしら」と思い知られる
浮舟は、冷静で口数の少ない薫と違って
饒舌に愛を語る匂宮の情熱に心惹かれていきます。
浮舟は中君や六の君に比べると
容姿は劣っていますが、匂宮は
「こんなによい女は他にいない」と
思い込んでいるから、
その場では浮舟が最も素晴らしいように
感じられて夢中になってしまいます。
「すべては生きている間だけのことだから、今日一日だけはこうしていたい」
と浮舟から離れようとしない匂宮は、
未来より現在を重視する刹那的な考えを
持っていて、自身の感情に素直に従います。
浮舟が失踪した時や、
薫の思い人である
大君が亡くなった時には、
涙をぽろぽろ流して悲しんでいます。
匂宮は、自分のことだけでなく、
他人の身の上のこと
でも強く感情が動かされる
「もののあはれ」の深い人なのです。


一途な一面もある
匂宮は、浮気性な性格ですが、
実は恋に一途な一面もあります。
匂宮の友人である薫は、
次のように証言しています。
【原文】
『源氏物語』「椎本」巻より引用
好いたまへるやうに、人は聞こえなすべかめれど、心の底あやしく深うおはする宮なり。
なほざりごとなどのたまふわたりの、心軽うてなびきやすなるなどを、めづらしからぬものに思ひおとしたまふにや、となむ聞くこともはべる。(中略)
心
の深
うしみたまふべかめる御心
ざまにかなひ、ことに背
くこと多
くなどものしたまはざらむをば、さらに、軽々
しく、初
め終
り違
ふやうなることなど、見
せたまふまじきけしきになむ。
【現代語訳】
(匂宮が)遊び人でいらっしゃると、人々はお噂申し上げているようですが、心の奥は不思議なほど深くいらっしゃいます。女たちに軽い冗談などをおっしゃった際に、軽はずみに流されやすい人などを、普通の女だとがっかりして軽蔑なさるのだろうか、と聞くこともございます。
心から深く愛していらっしゃるお気持ちを裏切らず、特に御心に背くことが多くおありでない方には、全く、軽々しく、始めと終わりが違うような態度などを、お見せなさらないご性格です。
薫の言う通り、
匂宮は中君に対しては
浮気をしながらもずっと妻として
大切にしているのです。
浮気相手である浮舟に対する執着心も
ある意味、一途さを感じさせます。
大胆かつ性急
匂宮は恋愛に関して
とても大胆で性急な態度を見せています。
二条院で初めて浮舟を見つけた時には、
妻・中君が一緒に住んでいるにもかかわらず、
浮舟に寄り添い臥せって言い寄るという
大胆な行動をとっています。



中君に贈った次の和歌からも、
匂宮の大胆な性格が現れています。
つてに見し宿の桜をこの春に
『源氏物語』「椎本」巻より引用
霞隔てず折りてかざさん
【現代語訳】
あの時は事のついでに眺めたあなたの家の桜を
今年の春は霞を隔てず手で折ってかざしたいものです
この和歌の「桜を折る」という表現は
男女の関係になることの暗示なのです。
「今年の春はあなたと男女の関係を結びたい」
という素直な気持ちを歌った
積極的で大胆な歌です。
同じく「椎本」巻では、
薫に対してあれこれ責め立てて
中君と関係を結ぶことを急いでいるシーンも見られます。



容姿
匂宮は、薫と並んで
美男子であると評判でしたが、どちらも
祖父の光源氏ほどの美しさではありません。
匂宮の容姿に関しては、
具体的な記述が少ないですが、
「いと細やかになよなよと」と
描写されれていることから、
痩せた青年という設定のようです。



以下は、浮舟が薫と匂宮の容姿を
比較している一文です。
【原文】
『源氏物語』「浮舟」巻より引用
女
はまた、大将殿
を、いときよげに、またかかる人
あらむやと見
しかど、「こまやかに匂
ひきよらなることは、こよなくおはしけり」と見
る。
【現代語訳】
浮舟はまた一方で、薫大将殿を、とてもすっきりと美しくて他にこのような方がいるだろうかと思っていたが、「(匂宮の)情愛が深くて輝くような美しさは、この上なくいらっしゃるわ」と思う。
どこがどう優れているかは詳しく
書かれていませんが、
匂宮は満開の桜を手折ったように
気高く魅力的で、他に似る者がないくらい
輝く美しさを誇っていたと描写されています。
特に打ち解けた態度をとった時などは、
とても愛敬があって魅力的だったとか。





「源氏物語絵巻 早蕨」住吉具慶 江戸時代
年齢
匂宮がいつ誕生したかは、
明確な記述がありません。
なので、はっきりとした年齢はわかりません。
しかし、匂宮(三の宮)が登場するのは、
「若菜下」以降であることから、
匂宮の誕生は源氏47歳以前
ということになります。
薫は「柏木」巻において
源氏48歳の時に生まれているから、
匂宮は薫よりも年上であって、
少なくとも1歳以上年が離れている
ということになります。
「若菜下」には源氏の音楽論の部分で
「三の宮」の話題が出ますが、
明融臨模本で「三(三=二)宮」と
されているなど、
二の宮とされている写本が多いです。
この部分を二の宮だと仮定すると、
この年の暮れに生まれた皇子を
三の宮(匂宮)と見なすことができるから、
匂宮は源氏47歳の時の誕生で、
薫より一つ年上ということになります。
しかし、ここを三の宮として読むと、
「すでに琴の才能がある」と
語られていることから、
少し大きくなっている皇子と推定されて、
薫より2~3歳年上と解釈できます。
「浮舟」巻には、以下のような記述があります。
【原文】
『源氏物語』「浮舟」巻より引用
かの君
も同
じほどにて、今二
つ、三
つまさるけぢめにや、すこしねびまさるけしき用意
などぞ、ことさらにも作
りたらむ、あてなる男
の本
にしつべくものしたまふ。
【現代語訳】
あの君(薫)も同じくらいの年齢で、(匂宮よりも)二、三歳年上のせいか、少し老成した態度や心配りなどは、特別に作り出したような、高貴な男のお手本のようでいらっしゃる。
薫は匂宮より年下のはずなのに、
この部分では薫が匂宮より
2~3歳年上ということになっています。
薫の落ち着いたイメージを強調しようと
するために、作者が年齢設定を失念して
間違って書いてしまったのでしょうか。
実際は、匂宮のほうが薫よりも
2~3歳年上という設定なのでは
ないでしょうか?
身分
匂宮は、今上帝(朱雀院の皇子)と
明石中宮の間に生まれた皇子であり、
親王という非常に高貴な身分です。






親王は東宮そして天皇になる
可能性のある地位です。
匂宮は、親王という
高貴だけれど自由の少ない身分を
頻繁に憂えています。
【原文】
所狭き身こそわびしけれ。
軽らかなるほどの殿上人などにて、しばしあらばや。【現代語訳】
『源氏物語』「浮舟」巻より引用
窮屈な身分はつらいものだ。
しばらくは、軽い身分の殿上人などで、いたいものだなあ。
女好きの匂宮にとって、
父帝や明石の中宮から大切にされ、
行動を制限される親王の身分は
窮屈に感じられたのです。



「兵部卿」とは兵部省の長官を指します。
親王がこの官職につく場合、
「兵部卿宮」と呼ばれるのです。
匂宮は、自分は浮舟と浮気をしながらも、
妻・中君と薫の浮気を疑っていますが、
親王として幼い頃からちやほやされてきた
がゆえに自己中心的な人間に育ってしまったのでしょう。
匂宮と薫と浮舟の三角関係



匂宮が浮舟に執着したために、
薫との三角関係に陥ってしまったわけですが、
なぜ匂宮が浮舟にこだわったかというと、
彼女が薫の愛人だったという理由が
大きかったのではないかと思います。
そもそも匂宮は、妻の中君と薫が
浮気をしていると疑っていました。
薫は御簾の中に入って中君に迫りますが、
未遂に終わります。
しかし、中君の身体には薫の良い香りが
しみついていたのです。
匂宮は、その香りをかいで、
二人が既に男女の仲になったと疑います。
【原文】
『源氏物語』「宿木」巻より引用
「かばかりにては、残ありてしもあらじ」
と、よろづに聞
きにくくのたまひ続
くるに、心憂
くて、身
ぞ置
き所
なき。
【現代語訳】
「こんなに(薫のにおいが)しみついているということは、何もかも許したのでしょう」
と、(匂宮は中君に)いろいろと聞きにくいことをおっしゃり続けるので、情けなくて、身の置き所もない。
匂宮は2人の関係をずっと疑っていました。
そんな時に、薫が浮舟を宇治に隠していると知り、
「いとうれしくも聞ききつるかな」
(とても嬉しいことを聞いた)
と喜びます。
「薫君が大切にしているのだから
普通の女ではないだろう」
と、ますます執着心がまし、
匂宮は浮舟に逢いにいき、
強引な形で逢瀬を遂げるのです。


雪山を見ながら歌を詠みかわす。
「源氏物語絵詞 浮舟・蜻蛉」
匂宮は、中君と薫が通じていると
疑っていたから、
浮舟を自分のものとすることで復讐を
果たすつもりだったのかも知れません。
匂宮と浮舟の関係を知った薫は、
「親友に裏切られた」と思い
強いショックを受けています。
【原文】
『源氏物語』「浮舟」巻より引用
さても、知
らぬあたりにこそ、さる好
きごとをものたまはめ、昔
より隔
てなくて、あやしきまでしるべして、率
てありきたてまつりし身
にしも、うしろめたく思
し寄
るべしや
【現代語訳】
それにしても、私と関係のない女に対してなら、そのような色好みをなさってもよいが、昔から親友としてつきあっていて、他人がおかしく思うほどに手引して、お連れして歩いた人に対して、(裏切って)そのようなやましい考えを持たれてよいものだろうか






浮舟は、
男たちの執着や競争心に巻き込まれた
不運な娘であり、同時に男たちの友情に
深い亀裂を入れた罪深い女だったのです。


以下の記事には、
匂宮と薫の比較表を掲載しています。


匂宮は誰の子か
匂宮は、今上帝と明石の中宮の間に
生まれた第三皇子です。
明石の中宮は、
光源氏と明石の君の間に生まれた娘なので、
匂宮は、光源氏の孫ということになります。





匂宮の父方の祖母である承香殿女御は、
髭黒大将の姉妹で、我が子が即位する前に
亡くなったことが「若菜下」巻で語られています。
承香殿女御の系譜については
物語中で語られていないので、
どのような家柄の出身なのかはわかりません。
※承香殿女御の父親は右大臣まで
昇進した人物と注釈されることがあります。



匂宮は東宮にはなったのか



物語中では、匂宮の兄の
一の宮が東宮の座についています。
父帝と母・明石中宮は、
一の宮が即位したなら、
次は匂宮を東宮にしたいと考えていました。
【原文】
さやうの並々
には思
されず、「もし世
の中移
りて、帝后
の思
しおきつるままにもおはしまさば、人
より高
きさまにこそなさめ」など、
【現代語訳】
(匂宮は中君を)そのような普通の女とはお思いにならず、「もし御世が替わって、帝や后がお考えになっている通りになったら、(中君を)誰よりも高い地位に立てよう」などと、
匂宮は、将来自分が東宮になり、
やがて天皇になったら
中君を中宮の位に立たせたいと
思っていたのです。






鎌倉時代に書かれた『源氏物語』続編の
『山路の露』でも匂宮は兵部卿宮として
登場しています。


室町時代に書かれた続編『雲隠六帖』の
「巣守」巻では今上帝が譲位し、
匂宮が天皇として即位しています。
(東宮<一の宮>は即位を辞退し、匂宮に譲る)


匂宮のエピソード表
匂宮のエピソード一覧です。
年齢は薫の年齢を記載しました。
匂宮は、薫の少し年上(+1~3)です。
| 巻名 | エピソード | 薫の年齢※匂宮は薫の少し年上 |
|---|---|---|
| 橋姫 | <9月頃>匂宮、薫から宇治の姉妹の存在を知らされ興味を持つ。 | 22歳 |
| 椎本 | <2月>薫と匂宮、宇治を訪問する。匂宮、中君と和歌を詠み交わす。 <8月>宇治八の宮死去。 <9月>宇治八の宮の忌が終わり、匂宮は宇治の姉妹に弔問の手紙を送る。 <2月>年が明けて桜の頃、匂宮、中の君と和歌を贈答。 六の君との縁談に後ろ向きな姿勢を見せる。 | 23歳~24歳 |
| 紅梅 | 紅梅按察使大納言、娘の中君を匂宮と結婚させたいと願う。 匂宮、真木柱の娘、宮の君に興味を持つ。 | 24歳の春頃 |
| 総角 | <8月>匂宮、中君の寝所に忍び込み、結ばれる。 <9月>匂宮、母明石中宮に咎められ、宇治に通いづらくなる。 <10月>匂宮、紅葉狩りで宇治を訪問。中君に会えず。 帝、匂宮の遠出をやめさせるために六の君との結婚を取り決める。 <11月>宇治大君が死去。 <12月>匂宮、宇治の中君を弔問。 中君を京に引き取ることを決意する。 | 24歳 |
| 早蕨 | <1月>匂宮、薫に中君を引き取ることを話す。 <2月>中君、京の二条院に引っ越しする。 <3月>匂宮、薫の中君への下心を疑う。 | 25歳 |
| 宿木 | 匂宮、六の君との結婚を承諾。 <5月>中君、匂宮の子を懐妊する。 <8月>匂宮、六の君と結婚する。 結婚三日目の儀式が催される。 匂宮、昼間に六の君を見て、その美貌を気に入る。 匂宮、薫と中君の不倫を疑う。 <9月>匂宮と中君、琴を演奏する。夕霧、匂宮を六条院に強引に迎える。 <2月>中君、男子を出産する。 3、5、7、9日目の夜に御産養が催される。 | 25歳~26歳 |
| 東屋 | <8月>匂宮、中君のもとに身を寄せていた浮舟を見つけ、言い寄る。 浮舟の母、浮舟を三条の隠れ家に移す。 <9月>浮舟、薫の愛人となり、宇治に隠される。 | 26歳 |
| 浮舟 | <1月>匂宮、浮舟が宇治にいることを知る。浮舟の寝所に忍び込み、結ばれる。 浮舟、情熱的な匂宮に心惹かれていく。 <2月>匂宮、再び浮舟を訪問し、宇治川の対岸の別荘で1日を過ごす。お互いに愛情が深まっていく。 匂宮、帰京後に病に臥す。 <3月>浮舟、匂宮と薫双方からの手紙を読み、板挟みに苦しむ。 匂宮、薫が浮舟を新築に移そうとしていることを知り、先に浮舟を京に移して隠そうと企てる。 薫、匂宮と浮舟が通じていることを知る。 浮舟、匂宮との関係を薫に知られたと悟り、死を決意。 匂宮の文を顔に押し当てて泣く。 匂宮、浮舟からの手紙が途絶えたのを怪しみ、宇治を訪問するが、夜番の守りが固く浮舟に逢えず帰京する。 | 27歳 |
| 蜻蛉 | <3月>浮舟、失踪する。 匂宮と薫、浮舟が死んだと思って深く悲しむ。 匂宮と薫、語り合うが、匂宮は浮舟との関係について口を割らない。 <4月> 匂宮、中君に浮舟のことを語る。 侍従(浮舟の女房)、二条院に参上。匂宮に浮舟の失踪前の様子を語る。 <6月頃> 匂宮、侍従を明石中宮のもとに出仕させる。 匂宮、宮の君に興味を持つ。 | 27歳 |
「手習」巻と「夢浮橋」巻に
匂宮は登場しません。
薫は、浮舟がまだ生きていると知りますが、
匂宮は浮舟生存を知らないまま物語は終わります。
この記事では、
『源氏物語』の匂宮について
詳しく解説しました。
当ブログでは、『源氏物語』について
様々な観点から解説する記事を作成しています。
もし興味があれば、他の記事も
読んでみてください😊












